インド大手IT企業Wipro、スタートアップとの提携でイノベーション推進に意欲

[ニュースの要点]
・インドの大手IT企業Wiproは、イノベーションとデジタルトランスフォーメーションの促進のため、国内スタートアップとの提携に意欲的であると、同社のRishad Premij氏が発言した。
・Rishad氏は、「今日のスタートアップがインドにできることは、ブランド構築や雇用、富の創出など、過去20年間で我々のようなIT企業が行ってきたことと同じである。Wiproは、500-1000万ドル規模の若い会社とだけ提携する新しいチームを形成している」と述べている。
・Wiproにとって、中小規模の会社との取引や提携はチャレンジとなる。というのも、同社の顧客の基盤は20-100億ドル規模の大企業であり、スタートアップとの提携は同社にとっての戦略転換という見方ができる。
・Wiproは、スタートアップとの提携により、個々のスタートアップが持つ強みを活用し、イノベーション創造を行うことを目的としている。
・2020年9月現在、Wiproは既にインド国内のスタートアップ約40社と提携し、事業を進めている。

[管理人コメント]
日本でも最近頻繁に上がっているキーワードに、デジタルトランスフォーメーションやオープンイノベーションなどの言葉がある。スタートアップと大企業の連携で、双方の長所を掛け合わせて短所を補い、市場に新しい価値を創出するというものだが、正直まだまだ進み具合はスムーズではないように思う。

動きの遅さ、意思決定の遅さ、そういった組織的な課題はここでは述べないが、大企業も既存のビジネスモデルからの転換や既存のビジネスからの派生で新しい価値提供をしなければ市場での規模縮小が起きてしまう。インドのWiproも例外ではない。ソフトウェアの開発・アウトソーシング事業などで成長したWiproは、今や62ヵ国に約17万人の雇用を抱えるインドでもトップレベルの大企業である。しかしながら、今やソフトウェアエンジニアは国内に多く、非IT企業と言われるような会社でもIT部門を構えるなど、わざわざIT企業にシステム開発を依頼する必要もなくなってきている。既存の成功モデルでも、いつかは旧モデルとなり、新しいサービスにシェアを奪われるのは過去の市場を見れば明らかである。

日本とインドのオープンイノベーションについても様々な記事で言及されているが、新型コロナウィルスで一気にデジタル化が進んだ今、本気で変革を考えなければいけないフェーズになっていると、Wiproの事例を見て強く感じている。

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[記事参考元] LiveMint
https://www.livemint.com/companies/news/wipro-keen-to-partner-startups-to-drive-innovation-rishad-premji-11600432265203.html

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