インド、繊維アパレル業が盛んなスーラトで労働者不足。列車サービスの再開を促す

[ニュースの要点]
・インド西部、グジャラート州スーラトは、綿紡績工業に加え、ポリエステル糸の大型供給業者が同都市に多く、ポリエステルの糸・繊維製品の製造が盛んな土地である。
・そんなスーラトで、労働者不足が起きている。原因は、出稼ぎ労働者が新型コロナウィルスの影響で故郷に戻り、列車も再開していないために再び出稼ぎに出られないからである。
・スーラトの繊維業界は、インド東部のオリッサ州知事に掛け合い、労働者が移動できるように列車の特別便を出す依頼を出している。
・オリッサ州とスーラト(グジャラート州)を結ぶ列車は、インドを東西に横断する。それ故、列車の再開は、大量の労働者が再び出稼ぎ職に戻るきっかけになると考えられており、業界は早い段階での列車の再開と、産業回復を期待している。

[管理人コメント]
インドでは、アパレル産業の集積地における労働力不足が前々から課題となっていた。インドは世界第二位の人口を抱える国であり、その多くが30歳以下の若い世代と言われているが、なぜ労働者不足が起こるのだろうか?

新型コロナウィルスの影響に限らず、前々から労働者不足に悩まされていた背景には、労働者のスキルの問題がある。多くの場合、農村部から都市に出稼ぎに来る労働者はスキルが乏しいことが多い。中小企業または大手企業の臨時的な募集など、非常に不安定な就業状況である。一方で、雇用主としてはある程度のスキルを持つ労働者を数多く雇いたいというのは当然の流れであるが、なかなかうまくはいかない。

特にアパレルのような季節でトレンドが変わるものは、生産シーズンによって多くの労働者を必要としない時もある。そんな時、労働者は当然条件の良い仕事を求めて転職をする。加えて、モンスーンの影響などで農作物が豊作になれば、農業での労働者需要は増えるため、アパレルの労働者は減る。出稼ぎ労働者に依存することで、価格の安い製品を販売することができる反面、労働者不足に陥る。スラム街などでも繊維の仕分けの仕事を依頼したりしているのが現状であり、ショッピングモール等で販売されているアパレルは、様々な経路を経ているのである。

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[記事参考元] The Economic Times
https://economictimes.indiatimes.com/industry/cons-products/garments-/-textiles/surats-textile-industry-faces-labour-shortage-urges-resumption-of-train-services-to-bring-in-workers/articleshow/77989855.cms

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