インドの農業テック(Agri-Tech)市場、5年以内に2兆5000億円規模まで成長か

[ニュースの要点]
・世界第二位の農業大国インドでは、農業テック(Agri-Tech)市場が成長を続けており、5年以内に241億USD市場まで拡大する可能性を秘めていると報道された。
・グローバルコンサルティングファームのEYは、同社のレポートで、安価なインターネット料金やインド国内におけるデジタルコンテンツエコシステムの成長に伴い、サプライチェーンや金融系サービスに取り組む企業が増え、農業テック分野との統合が進ものではないかという見解を示している。
・まだまだインドの国内農業市場におけるスタートアップの浸透度は低く、まだまだインパクトを与えることができる領域は広い。
・EYは、農業の複数のカテゴリーを成長のキーとして考えており、農薬などの農業資材、機械学習などの技術を用いた精密・予測農業、農作物のクオリティチェックやトレーサビリティ分野、サプライチェーン、金融サービスなど、それぞれが大きな成長ポテンシャルを持つ。
・特にサプライチェーン・農作物輸送(農場-消費者をつなぐ)サービス、農家向けの金融サービスは大きな可能性を持ち、その分野だけでも巨大市場になる可能性を秘めている。
・現在は、上記の分野に参入している会社はスタートアップが多く、多くの資金がスタートアップに調達されているが、他分野でも今後新たなサービスや資金投入が起こると考えられる。

[管理人コメント]
インドは、就業人口のおよそ58%以上が主に農業で生計を立てていると言われている。13億人という人口を抱え、高い経済成長を続け、工業・都市化が進んでいるが、主たる産業は農業であり、国内GDPの15%以上を占め、世界で第二位の農地面積を保有している。その規模から考えるに、インドは世界屈指の農業大国と言うことができる。

そんな農業大国インドであるが、農業における課題は山積みである。非効率農業、長年の勘に頼った農業、農家~小売店までの物流の脆弱さに加え、何重にもなる仲介業者による農作物の買い叩き、教育問題や、テクノロジーリテラシーの問題、金融リテラシーの課題もあり、解決するべきことは多くある。

課題を解決することで、農業効率を上げることはもちろん、農家の収益を上げるべく、多くの農業テック系スタートアップがインドでサービスを展開している。近年では、VCからの投資も増えてきており、今後はさらに多くのプレイヤーの出現と、市場の成長が期待できる。青果だけで20兆円、この大きな市場で日本企業の優れた技術も力になれることがたくさんあるのではないかと思う。

※インドの情報や当サイト(管理人宛)のインド関連での各種お問い合わせは、こちらからどうぞ!

[記事参考元] The Economic Times
https://economictimes.indiatimes.com/news/economy/agriculture/indian-agri-tech-can-grow-to-24-1b-in-5-years-report/articleshow/77966010.cms?utm_source=ETTopNews&utm_medium=HP&utm_campaign=TN&utm_content=23

関連記事

ページ上部へ戻る